TOEIC 試験対策 score:860~990

TOEIC990点を目指してはいけない理由

900点レベルは受験者全体の上位約3%にはいります。トップ3%を目指すにはとても多くの学習時間が必要です。はたしてそこまで勉強して得られるものはなんでしょうか?
いくらの金銭的価値を生みますか?生涯年収はいくらあがりますか?どれだけ人生を豊かにしますか?
結論的にいうと、学習時間に対し、得られるリターンが少ない、ということがほとんどです。990点を取ることは多くの方にとってたんなる自己満足に過ぎません。通訳や英語講師など特殊な専門職を除けば英語力だけを伸ばすことには大きな意義はありません。もちろん、単なる趣味として、自己研さんとして目標にされるのもよいでしょう。とはいえ、英語はあくまで言語です。単なるコミュニケーションツールにすぎないのです。

たとえば、日本語のネイティブが大学を出たからといってすぐに日本の社会で評価されるでしょうか。
英語がネイティブと同様に読み書き話せるといって、社会で評価されるかというとそうではありません。ある程度の英語力を別とすれば、それ以外の専門性や経験が問われます。
ビジネス環境で自分に対する評価は、業界の知識や経験、人脈の質や広さ、専門分野に対する造詣の深さや人間性などがポイントになってきます。

ビジネス環境でリターンを多くするには、英語以外の勉強が必要になってきます。たとえば、その他の専門知識の勉強、マーケティングだったり、財務会計だったり、心理学や経営理論など、英語プラスアルファの知識や経験を積むことが大事です。 860点以上の得点を目指すことはあなたの自己満足になっていませんか?

得点をとったうえで、将来なにをするのか、なにができるようになってどんな未来を手に入れたいのか、もう一度考える必要があるでしょう

それでもなお860点以上を目指す方へ

860点以上を取らなければならない、900点台を取るんだという方、990点を目指すという方にはそれなりに覚悟があることでしょう。今回は学習のポイントをまとめてご紹介します。
ちなみに、TOEICが定めるTOEICスコア860点以上のAレベルの評価(ガイドライン)は、「Non-Native として十分なコミュニケーションができる。 自己の経験の範囲内では、専門外の分野の話題に対しても 十分な理解とふさわしい表現ができる。Native Speakerの域には一歩隔たりがあるとはいえ、語彙・文法・構文のいずれをも正確に把握し、流暢に駆使する力を持っている。」こととなっています。TOEIC 試験を極める意味では、だれもがとってみたいレベルと思うことでしょう。

(『TOEIC SQUARE 800-990点の方へ』
http://square.toeic.or.jp/prsw/800-990/

TOEIC SW中心の学習にシフトするという方法

高得点を目指す学習方法はさまざまあります。ご自分にあったやり方を選ぶのが一番ですが、ひとつの方法としてTOEIC SWテストの勉強をするという方法もあります。

TOEICというとひとつの試験だけのように思われている方も多いですが、ほかにもあります。初学者向けに簡易版になっていTOEIC Bridge、そして、スピーキングとライティングの能力を問うTOEIC SW(スピーキングテスト/ライティングテスト)です。TOEICはマークシートの試験ですが、この試験は話す、書く(いずれもパソコンを使用)試験です。
TOEIC SWでは、発音やイントネーション、文法や、語彙力、問題に対する英語での解答の内容などが問われます。正しく自分の意見を話せるかどうか、適切な語彙や語句をつかって正しい文章を書けるか、考え方やその理由や根拠などの文章を作成することができるか、その実力が判定されます。

TOEIC スコアが990点満点の方でもスピーキングはできない、外国人と会話ができない、という人もいます。
その得点をとるために多くの時間を割いたにもかかわらず、実際には使い物にならないとなってはご本人にとっても不幸なことだと思います。そんなことにならないためにも実社会で使える英語をみにつけるためにスピーキングとリーディングのスキルアップは必要です。

TOEIC SWの問題の構成

1、スピーキングテスト

*Read a text aloud(音読問題)
*Describe a picture(写真描写問題)
*Respond to questions(応答問題)
*Respond to questions using information provided(提示された情報に基づく応答問題)
*Propose a solution(解決策を提案する問題)
*Express an opinion(意見を述べる問題)

さらに詳しく見る

2、ライティングテスト

*Write a sentence based on a picture(写真描写問題)
*Respond to a written request(E メール作成問題)
*Write an opinion essay(意見を記述する問題)

さらに詳しく見る

ライティングは合計8問で約60分の試験です。
Write an opinion essay の設問が30分を占めています。
文章を読み解き、自分の意見をしっかりまとめることができるかどうかが問われるので、通常の TOEIC ではマークシート形式で問われることがない、英語スキルが必要になります。

これまでの学習がインプット主体でしたが、アウトプットすることに気を付けながらアウトプット主体の学習へシフトします。TOEIC SW試験では話す、書くアウトプットの力が求められます。

『TOEIC スピーキングテスト/ライティングテスト公式ガイド新装版』
(出版社:国際ビジネスコミュニケーション協会)

TOEIC SW の公式ガイドです。まずは試験内容を把握するためにおすすめの一冊です。

論理的に説明するPREP法とSDS法

文章を書くのが苦手、人前でプレゼンテーションするのが不得意、という方も多くいることと思います。文章を書くことやプレゼンで大事なのは、その構成です。構成には定番の型があり、それにあてはめることで論理的な説明がしやすくなります。ビジネスの場面でも使える意見のまとめ方をご紹介します。ライティング Write an opinion essay 問題などでもこれらの説明の仕方が応用できるでしょう。

PREP法 ~論理的に説明しやすいという話の構成~

  1. 結論
  2. 理由・根拠
  3. 具体例
  4. 結論を再度

まず結論を端的に述べます。次にその理由や根拠を明示します。それらの具体例や事例を紹介し、最後に結論を繰り返す、という流れで説明します。伝えたいことを絞って明快に説明でき、論理的に自分の意見を説明する場合に最適です。

SDS法 ~Summary、Details、Summary~

  1. 要約
  2. 詳細説明
  3. まとめ

まず自分の主張の要点を説明し、その後その主張について詳しく説明し、最後にまとめるという流れで構成されます。プレゼンテーションをする際に聴衆をひきつける話法としても使われています。
2つのポイントは、自分の伝えたいことが相手にわかりやすく伝わるような構成になっているということです。
型を覚えてそれにあてはめる形でライティングするとよいでしょう。

科挙式勉強法

リーディングスキルを高めるためにTOEICのリーディングセクションのスコアと連動した独自のLexile 指数をもとにしたLexileリーディングガイドのサイト上にある、自分の読む力と、興味関心がある分野に適したオンライン記事や書籍を紹介してくれます。
登録時にリーディングスコアを入力し、それにあった記事を中心に読むことができます。

Lexile リーディングガイド(無料・登録必要)
http://lerg.lexile.com/ja/

スキミングとスキャンニング

リーディング問題は日本語に訳しながら読んでいては時間が足りません。全体像を把握し、設問に沿った内容を探すために大事になってくるのがスキミングとスキャンニングのスキルです。

1、スキミングで全体像を理解する

TOEICのリーディングセクションでの読解力をつけるための学習法としてスキミング(skimming)があります。スキミングとは情報をすくいとる、ざっと目を通して大枠の意味を理解することです。日本語で言うななめ読みのようなものを、英文を読むときにも行います。
スキミングスキルを高めるための学習法として、英文の記事やニュースを読むときにタイトルを見てまずどんな内容かを予想し、その後に本文をなるべく早く読んでいくという方法があります。予想があたっていたかどうか確かめながら本文を再確認し理解を深めるというやり方です。英語のニュースのタイトルだけ見てときに内容を予想する習慣をつけておくと日常的にスキミングの訓練につながります。

2、スキャンニングで探し読みする

もうひとつスキャンニング(scanning)があります。スキャニングは特定のキーワードや内容を特定したうえで、その部分や内容をスキャン(捜索する)という読み方です。特定のキーワードや内容に関係のないところはみないで、探す作業を行います。

TOEICのリーディング問題では正確な理解とともにスピードが求められます。スキミングとスキャンニングを日常的に意識して練習しておくことで、文章読解力の速度をはやめることができるでしょう。

3、リスニングスキルをさらに高めるために

リスニングスキルを高めるための方法として、倍速で聞くという方法があります。iPodなどの音楽端末では、音声を1.2倍速とか2倍速で聞ける機能がついているものや設定やアプリで使えるものがあります。通常のスピードの英文が聞き取れる自身があれば今度は速度を速くして聞くことで、瞬間的に英文を聞き取り理解する反射神経を養うことができます。文章がどんな流れで話されているのか、想像する力もつきます。理解しようと聞きとっていると全文を理解することはできないので、体で覚える感覚で試してみられるとよいでしょう。

ポッドキャストやMP3の英文音声を端末に入れて、通常のスピードで内容を理解し、次に速いスピードで聞くことを繰り返し、聞いていきます。 速度の速い音声に慣れてくれば、音声CDなどの教材を聞く時間も短縮することができ、より効率的に学習することができます。

おすすめの書籍紹介

800から900点レベルの方が990点を取るためにどうしたらよいかをカリスマ講師がまとめた本です。それぞれの問題の難問を解くためのキーワードの解説があり、ハイレベルな演習問題とミニ模試がついています。高い次元の内容を学習をすることで一般の問題は簡単に感じられるという効果もみこめます。

『新 TOEIC テスト BEYOND990超上級問題+プロの極意』
(出版社: アルク 著者:ヒロ前田, ロス タロック, TEX 加藤, Ross Tulloch (原著))

高得点の方でも苦手にしがちな27のポイントを解説、Part1~7 までの満点ポイントの攻略方法とアドバイスが掲載されています。難問が中心に掲載されているので900点以上、満点を目指さない方には不向きですが、高得点を目指す方にとってはレベルアップのために役立つ教材です。

『全問正解する新 TOEIC TEST990 点対策』(出版社: 語研 加藤 優 (著))

さいごに

スコア860点以上というテーマで解説してきました。トップ3%という高みからみる風景はきっとみなさまの人生を大きくかえることでしょう。

学習する中でつまずきや、思ったよりも伸びないというスランプの時期もあるはずです。
そんなときは少し休んでまた再開しゆっくりでも着実にはじめれば取ることは可能なスコアです。みなさまの心が折れずにご自身の未来に向かって勉強され、高得点を取ることを心からお祈りしています!