英語を勉強しているけどリーディングが苦手、そんな方のために

見落としがちなリーディング学習のポイント

英文におけるリーディングとは、英文を読むこと、文章を読み解く(読解)することです。英語スキルをあげるために必須の項目です。
英語のリーディングスキルをアップさせたいと学習している人は多くいることでしょう。ただ誤った認識で学習している人が多いのが事実です。
多くの方は、リーディングスキルの向上のために、さまざまな小説や文章、ニュースなどをたくさん読むこと(多読)をしたり、同じ文章を繰り返し読むことをしたり、さらにじっくり読解したりしていることでしょう。英語の文章にたくさん触れることで、リーディングスキルを上げる試みです。
ここでポイントがあります。それは、「日本語能力以上の英語能力は基本的に身につかない」ということです。日本語ネイティブのわたしたちが、外国語である英語を理解し使えるようになるために勉強しても、日本語より英語の方が堪能になるということはほとんどありません。幼児のころから見聞きし、子供から大人になるにかけてずっと触れている言葉、読み書きしている言葉である日本語を、もし学習していたと考えれば、わたしたちはこれまで何万、何十万時間も日本語学習をしてきたといえます。

多くの方が誤解しているのは、英語を勉強し、英文のリーディング対策をすることで、英文のリーディングスキルは上がるという認識です。英文のリーディングスキルを高めるためには、日本語の文章に対してのリーディングスキルもあげておく必要があります。たとえばCNNや外国のニュースサイトをよくチェックしているものの、日本語の新聞を取ったことはない・取っていない・読んでいない、ということであれば、情報としても偏りがでます。実際に外国人の人と話した時に話題にのぼるのは、自分の国の歴史や文化、時事ニュースなどです。禅とはなにか?神教(神社)と仏教(寺院)をなぜ敬うのか?浮世絵の作者で誰が好きか?なぜ日本の総理は毎年変わるのか?といったことまで、話題はさまざまです。自分自身の意見や考えがない人は相手にされないと海外で感じたことがある方も多いことでしょう。

リーディング(読む力)でその文章を読み、単に問題に解答するだけでなく、実際に使える英語を身につけるために、自分自身がその文章の内容や問題をどう捉え、どういう意見や考えを持ったのかまで意識して考える習慣をつける、ということもリーディングスキルをアップさせるためのアウトプット学習のひとつです。
つまり、英語の学習を進めるときに、日本語の学習、日本語のリーディング対策もあわせて行うと、遠回りに見えて、効率的に英語を学習することができます。

まずは日本語のリーディングスキルから高めましょう!

英語学習がテーマなので今回簡単なご紹介だけになりますが、英文のリーディングスキルの話題に入る前に、日本語のリーディングスキルを高める方法を紹介します。英語を学習する際にも使える勉強法です。

日本語のニュースサイト、新聞・社説やコラムなどを読んだあとに行うこと

1、要約する

客観的に内容を要約します。文字数は特に 制限はありませんが40~100字程度で 短くまとめるとよいでしょう。

2、自分の意見を述べる

客観的な情報である要約に対して、主観的に 自分の意見や考え方を書き出します。わたし はこう思う、こう考える、こう感じた、など。

日本語の読解力を高めることができます。後ほどまた説明しますが、英文の読解力を養うときも同様です。日本語を読解することを英語学習に置き換えることで意識しましょう。大きな違いとしては、日本語の場合、単語や文法が理解できているが、英文の場合、単語や文法がわからずそれを調べる手間がかかるということです。
読むときのポイントは、音読しないこと、です。これは日本語の国語学習の問題点として指摘されることもあります。小学校の授業でも音読させる習慣があり、これが日本語を読む速度を遅くしているともいわれています。
英語のリーディングでも同様で、音読せずに頭で理解していくことで読むスピードがあがります。

基礎学力を身につけ、要約することを習慣化する

リーディングスキルを養うために、まずは英文法の基礎を身につけることが必須です。これについては「英文法上達法」の項目で別に説明していますので、今回は簡単にだけ紹介します。
まず基本的な英文法を覚えるなら中学校3年間の英語を復習することです。一般的な英会話で使う英語レベルであれば、中学レベルの文法がわかればたいてい対応することができます。学習方法としては、中学3年間の英語を○時間で復習できるとい った本や、中学校の教科書に対応したワークブック(直接書き込めるタイプのもの)をしっかり書き込んで学ぶことが有効です。現役の学生の方は別として、社会人の方であれば、復習することで記憶の中で忘れている項目や内容もみつかることでしょう。

あわせて、単語の学習も必須です。どのレベルの英単語を覚える必要があるか、ということですが、まず中学校3年間で習う英単語・熟語をまず復習したのち、高校レベルの英単語・熟語をしっかり押さえたうえで、TOEIC対策や、もしくは実際に英語を使う場面で使われる英単語、海外留学のためのIELTSやTOFEL対策の単語や、仕事で使う分野の専門英語などを中心に学習を進めます。リーディングスキルをアップさせるためには、知っている英単語の量を増やすことは必須です。何千語覚える必要があるのかは将来的に英語を覚えて何をしたいのか、その目的によって変わります。ご自分のレベルにあわせて覚える英単語数の目標を設定するとよいでしょう。

リーディングがスムーズにできない理由はいくつかあります。内容の全体像を理解していないこと、複数の文章それぞれの意味合いや関連性がつながって把握できていないことなどです。リーディングスキルを向上させるために有効なのは、英文を読んだ後に、要約する習慣をつけることです。要約を英語で書くことが苦手であれば、日本語でまとめれば十分です。

英文のニュースサイト、新聞・社説や時事ニュースを読んだあとに行うこと

1、要約する

客観的に内容を要約します。文字数は特に 制限はありませんが40~100字程度で 短くまとめるとよいでしょう。

2、自分の意見を述べる

余裕があれば、英語で要約や自分の意見を書き出します。ライティングスキルが上がるとともに、文章をどんな内容や表現で書くのか考えることで、英文で文章を理解する力も養われます。

3、わからなかった単語・熟語など を調べる。

リーディングの学習をすすめるにあたって、わからない英単語や英語表現を記録しておくことが大切です。パソコンのエクセルなどで一覧を入力しておくと一覧で確認できあとあと見直せるので便利です。定期的に見直すことを心がけるとよいでしょう。

読むときのポイントは、音読しないこと、です。リーディングの際に音読する習慣がつくと読むスピードは速くなりません。声に出して読むスピードでしか文章を読むことができないためです。じっくり読むことも必要ですが、習慣的にできるだけ速く読むということを意識しておくとよいでしょう。

インターネット上の英文サイトを見る際に便利な翻訳ツール

  1. 1、Googleツールバー

    google ツールバーをインストールしておくと、マウスのカーソルを単語に合わせるだけで、英単語の日本語訳がでます(「マウスオーバー辞書」の機能をオンにしておく必要があります)。ちょっと意味がわからないというときにも便利です。

  2. 2、Bing

    より詳細に単語の意味を知りたい場合はBing の機能を使うとよいでしょう。調べたい英単語の先頭から末尾まで左クリックでドラッグして青字に反転させます。それを右クリックして、出てきた表示の中から「Bing で翻訳」をクリックすると、詳細な辞書の内容が別画面に表示されます。

google ツールバーのマウスオーバー翻訳機能やBingの翻訳は使ってみると便利さを感じることだと思います。
さらにページ全体を「Bing で翻訳」などの機能で翻訳することも可能です。ただ文章としては誤訳が多いのであまり参考にならないことと、全文が日本語に翻訳されて表示されるので英語の学習にはそれほど効果がないことがあり、ページ全体を翻訳する機能はあまり使用をお勧めしません。わからない英単語のみ調べるときに利用するとよいでしょう。

繰り返し覚える習慣をつける

基本的な英語力を身につけるにあたって、学習方法で最も効率が悪い方法は、常に新しい内容ばかりに取り組むことです。例えばとある英文のニュースを学習素材にする場合、一度読んで学習して終わりにしてしまうのは効率的ではありません。
それよりも、同じテキスト、同じ単語帳、同じコラムやニュースなどの英文を繰り返し学習することです。同じ内容を繰り返し何度も読んで、読むスピードを上げながら、理解度も揚げ、しっかり読解することが大事です。

もちろん、中上級者にとっては毎回新しい内容に触れることは知識の幅を広げることに役立ちますが初級者の場合は毎回わからないことが多くなり過ぎ、一度読むだけでは覚えきれないことがいくつも出てくるため繰り返し学習が有効です。単語を覚える際も、一度だけ覚えるのではなく、数日後や一週間時間を空けた後でもう一度覚えると脳の記憶に定着しやすいと言われています。そのためにも、記録用のノートもしくはパソコンのエクセルなどで記録しておくとよいでしょう。

Weblio 英単語帳(無料)
http://uwl.weblio.jp/

英単語を記録しておくおすすめのツールは、「Weblio 英単語帳」です。覚えておきたい英単語をマイ英単語ということで登録しておくことができます。TOEIC用、TOEFL用などフォルダをわけて登録することもできるので見直すときにわかりやすいのが特徴です。また、単語帳の復習機能が用意されており、登録した単語を復習することも可能です。フラッシュカード機能があり、スピーディに英単語を復習することもできます。発音や意味も確認できるのは辞書ならではの機能です。

ちなみに、Weblio には語彙力判定診断もあるので息抜きがてら試されてみてもよいかもしれません。この語彙力判定診断に出てきた英単語をそのまま単語帳に登録することもできるようになっています。
今回、「Weblio 英単語帳」を紹介しましたが、パソコンで復習するよりもノートに書いたほうが覚えやすいという方もいることでしょう。アナログな方法ですが、紙に書く単語カードを作るという手もあります。いずれのツールを使うにせよ、覚えていない単語に繰り返し目に触れることで覚えやすいものがなんなのか、ご自身にあったものを選ぶとよいでしょう。

初級編では、基礎的な学力をあげる方法とツールについて紹介しました。次回、中級編に続きます。